オーストリア散策書棚 > No.02
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ハプスブルク夜話
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ハプスブルク夜話

出版元 河出書房新社 初版 1992年3月
著者 ゲオルク・マルクス 体裁 B5版
訳者 江村 洋 ページ数 約300ページ


目次

日本語版への序言 --- p.5

ハプスブルク家の君主に関する夜話 --- p.17
ルドルフ皇太子、フランツ・ヨーゼフ、アンナ・ナホフスキー、シシーなどの逸話

音楽およびダンスに関する夜話 --- p.59
※ヨハン・シュトラウス、ウィーンフィル、モーツァルト、国立オペラ座、ブルク劇場などの逸話

大貴族に関する夜話 --- p.99
※トゥルン・ウント・タクシス一家、ニコラウス・ドゥムバッハ、リヒテンシュタイン侯爵、マウトナー・マルクホーフ一家、エステルハージー伯爵などの逸話

作家に関する夜話 --- p.133
※マリア・ヒルファー通り、カフェー・ツェンtラール、シュニッツラーなどの逸話

医学に関する夜話 --- p.159
※ウィーン医学派、著名人たちの死因、ベートーベンの聾、ヘッセンドルフ城館、フロイトなどの逸話

お金と遊びに関する夜話 --- p.195
※賭博者たち、プラーターの観覧車、ウィーン万博、ドロテウムなどの逸話

世俗事に関する夜話 --- p.231
※選択娘の物語、ナッシュマルクト、コーヒー伝来の伝説、娼婦などの逸話

結びの夜話 --- p.261
※メッテルニヒ、王宮のレオポルト翼、リッサの海戦、ウィーン会議のの逸話



ひとこと


本のタイトルは「夜話」となっていますが、別に怪しい内容ではありません。私の「オーストリア散策」の「エピソード」に書いているような小話しがいくつも載っています。個人的に、こういう本はとても好きです。よく欧州には「ジョーク集」という本がありますけど、オーストリアの場合は事実を書いてもジョークみたいなのがたくさんありますよ。大したものです。

この本に載っているお話しのいくつかは、たぶん多くのエピソード好きの方にとっても興味深いものだと思います。たとえば、偽札作りを防止するために政府が偽札名人と手を組んだこととか、オーストリア海軍が実は勝ったこともあるなんてところは、いずれも意外性がありますから。

後日、この本にあった小話しに関連する史実や登場人物のことをもっと詳しく調べ、エピソードのコーナーでみなさんにご紹介してゆきたいと思います。


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