今日は以前から気になっていた近鉄の「しまかぜ」で伊勢・志摩方面に来ました。切符は「伊勢参拝きっぷ」（3日間有効、京都発着は6,600円、片道千円程度の追加料金で「しまかぜ」にも乗車可能、周遊区間内でも特急に2回乗車可能、伊勢神宮めぐりのバスも乗車OK）です。これを使うと、実質の交通費は約3割引くらいになりますので。

「しまかぜ」の座席は1-2列シートで、かなりゆったりでした。たぶん東北新幹線や北陸新幹線のグランクラスと同じ広さではないかと思います。また、この列車には4人〜6人のグループ向けのコンパートメントも何室かあります。ここでトランプをしながら旅行をするのも楽しそうですね。

「しまかぜ」には2階建てのカフェー車両もあります。私がここに座ったのは午前10時ちょっとすぎだったので注文は飲み物とつまみにしておきましたが、食事メニューには海の幸ピラフ（1,340円、伊勢海老入りらしい）や松坂牛カレー、サンドウィッチセット(680円)などの5種類がありました。

お昼は車内販売の「しまかぜ弁当」（1,240円）を席で食べました。これは味付けがとても優しいし、ちょっとづついろんなものが食べられて、非常にコスパのよい弁当でした。

この日まず最初に訪れた鳥羽水族館では、緊張感ゼロの生き物たちが特によかったです。スナドリネコもグータラしています。 まだまだ暑いんですから、ヤル気なんか出す必要はありませんね。あと、この日見た魚の中でいちばん気に入ったのは珍穴子です。この脱力感がなんともいえません。

この日の宿泊先は「ONSENオーベルジュ・プロヴァンス」です。お手頃な宿泊料と地産池消を基本にしたオーベルジュで口コミの評価も上々というところがいいなと思って予約しました。

この宿の部屋は、広めのワンルームマンションを改装した感じがしました。その代わり、家具はオーベルジュの雰囲気を出すようにオーダーメイド品となっています。それと、この宿では部屋に無料貸し出しのスマホがありました。私たちはモバイルWiFiとiPadを持参だったので使いませんでしたが、こういうサービスはとても重宝すると思います。また、宿や観光について質問があるときは、このスマホがAIの力で答えてくれるとのことでした。

あと、貸切風呂はあまり温泉という感じのお湯ではありませんでしたが、1時間で1,296円というお値段はお手頃でした。

夕食ではサービスのバイ貝が」最高でした。これだけ大きくて、味が濃厚で、さらに肝が全然苦くないバイ貝は食べたことはありません。おかげで、アワビや松坂牛よりもこっちのほうがずっと強く心に残りました。

また、カルパッチョはビンチョウマグロなど低コストの材料でできていたのですが、鮮度がよかったためこれまた印象はよい味でした。あと、パンも宿の自慢どおりのおいしさでした。一方、松坂牛は低温で加熱して最後に網型の焼き目を入れたもののようでしたが、ジューシーじゃなくてちょっと水っぽい感じがあり、素直にジュージュー焼いてくれたほうがよかったかな、という気もしました。

それと、フレンチなのにスープ類が最後のほうで出てきて、しかも黒米のごはん付きというのはなかなか楽しい趣向でした。味のほうも私の好みにとても合っていて、また食べたいと思えました。

デザートのほうはさほど力を入れてないようで、これといって印象に残る味ではありませんでした。とはいえ、今回の宿代はさほど高くない（1泊2食付きで15,120円）ので、上記の一連のコースをトータルで見たらコスパは非常によかったと思います。

なお、「ONSENオーベルジュ・プロヴァンス」では夜に星空教室もあるのですが、個人的にはその最中に遠くのパルケ・エスパーニャの花火を約5分見られたことがちょっと嬉しかったです。