おしまいは、ちょっと間の抜けたシイシー像です。ところはポルトガルのマデイラのカジノ・リゾート・パークホテル(Casino-Resort-Parkhotel)の庭。5つ星のホテルとはいえ、カジノ付きとはトホホですが。シシーは1860年〜1861年にこの地でQuinta
Vigia(クィント ヴィギア? クィントヴィジア?クィントヴィヒア?−
ポルトガル語は読めません)というところに滞在し、その風景を褒めていたそうです。それを記念して、と称しながら、実は客寄せ目当てで1999年に像を建てられてしまいました。なんだか皇后というよりも踊り子という感じの像ですが。このシシー像を作ったのはLagoa
Henriquez(たぶんラゴア エンリゲスと読みます)という人で、これでもポルトガル第一の彫刻家なのだそうです。
ところで、シシーはすごくハンガリー贔屓だったのに、ハンガリーのシシー像はすぐに見つかりませんでした。で、「エリザベト通り」とか「エリザベト橋」なんていう場所があるくらいだから、像の2つや3つあってもおかしくないと思っていたとろ、掲示板のほうで「エリザベート橋の近くの公演にシシーの像あり」との情報をいただきました。また、私のほうもその後同国に別なシシー像があることを発見しております。これらについては「シシーに会える場所」の第2弾でご報告しますね。
また、チェコとスロヴァキア(旧ボヘミア)にはシシーの像ではなく、記念碑のほうがありました。これはオーストリア・ハンガリー二重帝国をオーストリア・ハンガリー・ボヘミア三重帝国にしなかったことへの当てつけ?だとしたらちょっと笑えます。
◆ヘルブルンにあったシシー像がザルツブルク中央駅に移転したこと、およびブダペストのエリザベート橋の近くにシシー像があることは2005年7月14日に牧野宣彦様から教えていただきました。貴重な情報に心よりお礼申し上げます。
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