今日は「メゾン・ド・マツダ・福寿園」のフレンチを食べに行ってみました。今回選んだのは午後5時までに入店すればドリンク1杯サービスというコースです。料金は税込み9,350円で、観光バブル前に比べたらけっこう高いけれど、今の京都にしては良心的なほうです。で、午後4時50分に館内(全部で24席)に入ったら、ほかのお客さんは誰もいませんでした。観光客がいないとこんなものなんですね。ちなみに午後6時以降にはあと3人のお客さんが来ました。
最初に出てきたのは水出し玉露です。ここでは下の絵皿にご注目くださいとのこと。1枚づつ別々な絵柄を特注で描いてもらった京薩摩の皿を使っているそうです。で、「京薩摩といえば長楽館でもいくつか見ました」と言ったら、「そこと同じ方の作品かも知れません」とのことでした。
フリーのドリンクはうちの飼い主が赤ワイン、私は抹茶ソーダにしました。
雲丹のムース・キャビア添え。新鮮でおおいしかったです。
オマール海老のロースト・シャロネーズソース。お茶が載ってました。優しい味でおいしかったです。ここまでの2つの料理はにっぽん丸の味付けに似ていて、まさに私たちの好みに沿った感じでした。
パンは焼いてあり、冷えないように木の箱に入れて出てきました。もちろんパンもお茶入りです。2個あるパンのうち、特にくるみ入りのほうが好みの味でした。バター(抹茶和えとほうじ茶和えの2種類)の味は普通でした。
肉料理は飼い主が仔羊 背肉のロースト ペルシエ、私は黒毛和牛サーロインステーキをセレクトし、途中でお互いに味見のため少しシェアしました。これらもお茶がまぶしてあるほか、写真の中の茶色い網目のものはほうじ茶で作ってあるとのことでした。どちらもとてもおいしかったです。特に牛肉のほうはけっこういい肉を使っており、飛鳥Uのステーキに味わいが似ていました。
以上、ここまでますべての料理がおいしく、満足度は上々でした。で、このあたりで有料のドリンクを注文。飼い主は碾ウォッカトニック(碾とは抹茶になる前のお茶とのこと)をセレクトし、これはとても爽やかでよい口当たりと味わいだったそうです。私が飲んだ桜のソーダはふつうでした。
本日のポタージュスープもお茶葉入りで、抹茶のニョッキも入っていました。塩味はほんのちょっとだけ強めでしたが、これもおいしかったです。ただ、この順番でスープが出てくるというのは変わっていますね。
以上を食べたところでお腹はだいぶいっぱいになってきました。で、次に出てきたのはフォアグラのムース・マンゴ風味だったのですが、これは硬めでムースというよりパテという感じでした。しかもフォアグラの味はちょっと重いうえ、量も多めでした。
料理はまだ終わりません。次はスモークサーモンと蟹のロール仕立てが出てきたのですが、これは塩がかなりきつくて、ドリンクで流し込まないと食べられず。思わずウッと来てしまいました。
チーズはふつうでした。ナッツはちょっと古いんじゃないかという気もしました。
苺のクレームと苺のスープはおいしかったです。スープのあとの3品なしでこのデザートだったら今日のディナーの印象は全部いいままで終わっただろうなあ。まあ、途中までは期待以上なくらいだったので、また来るつもりはありますけど。ただしその時はスープのあとの3品を最初からパスでいきたいと思います。コスパでいうなら、その3品がなくなっても別に割高とはいえませんし。
ラストのお茶は「八十八」という商品でとてもおいしかったです。が、このお茶はこの日訪れた福寿園本店では売ってなくて、お買い上げはデパ地下やネット販売でどうぞ、とのことでした。お値段は50g入りで1,620円と高めでした。
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