ザルツブルクの市内から6番の「Parsch行き」のバスに乗り、終点で下車。そこから道を１分ほど戻ったところに、5つ星の城館ホテル「Fondachhof (フォンダハホーフ)」があります。このホテル、昔私が下宿していた家の近くにあるですが、当時はいつも冬の間閉鎖されていました。私が泊まったのは、1993年の夏です。
※追記）このホテルはどうやら1990年代に営業をやめてしまったようです。

このホテルの前身は、約200年前の貴族のマナーハウスだと聞いています。そういえば、この近くには旧伯爵の経営するペンションもありました。

■クラシックな室内
私はスタンダードツインとシングルの部屋を見ましたが、中はそれほど広いという感じではありませんでした。日本の一般的なホテルとそれほど変わらないという印象です。しかし、室内に置いている家具はアンティーククラスと見られる、シックで落ち着いたものでした。このホテル、日本からでも予約できるのですが、宿泊料はけっこうします。

■ゆとりを感じっさせる造り
階段は段差が小さく、ゆったりとした作りになっています。壁にかかった絵の鑑賞を楽しみながら歩けそうですね。部屋に行く途中には、思わぬところに彫像なんかも飾ってあります。また、2階のロビーもクラシックな雰囲気で、ホテルに泊まっているというよりも、城館の主に招待されて来たという感覚になってきます。

■緑に囲まれた館
Fondachhofで特筆すべきは、なんといっても広い敷地に緑の芝生や木々が延々と続く光景でしょう。緑の中にポツンと立つ館の部屋数は、わずか26室だけです。贅沢なことですね。しかし、それでいてどこか気品があります。ここに滞在して、広い庭園の中を日がな一日散歩するだけでも、来た価値を感じることができると思います。