オーストリア散策シシー > アラカルトNo.02
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シシーは大きな犬が好き?
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シシーと犬1

シシーは動物が好きで、特に馬と犬を格別に愛したようです。しかしその犬を飼うときときたら、たいていの場合、わりと大型犬ばかりを選んでいました。宮廷に対する不満から、敢えて大きな犬だけを選んだと見る向きもありますが。そういえば、シシーの母親のルドヴィカも犬が好きだったようですが、私の見た写真では両手で簡単に抱えられる、小さくて可愛らしい犬が一緒に映っていました。上の絵はギリシアのコルフに滞在していたときのものかなと思っていますがどうしょう。ウィーンのスタジオでも同じ服装をしたことがありますが、背景にアーモンドのような花がありますから。一緒にいる犬の名前はシャドウです。この犬、シシーのいちばんのお気に入りだったようです。しかし、なんで愛犬にわざわざ英語の名前をつけたんでしょうね?シシーはハンガリー好きだったのに。ちなみに、シシーは英語も話せたのですが、夫のフランツ=ヨーゼフはできませんでした。それで、シシーは夫の前で仲の良い姉妹だったか女ともだちと内緒話しをするとき、ときどき英語を使ったといいます。

さて、下の写真(1)は、ウィーンのスタジオで撮影された愛犬シャドウとの1枚です。このワンちゃんは今、バートイシュルのカイザーヴィラに剥製として残っていたと記憶してますが。(2)の写真は、1860年代のものです。このとき同時に撮った別の写真で、シシーが珍しく人々に微笑みも見せています。下の写真では笑ってませんが。なお、この当時シシーは夫や子供との写真を全然撮ろうとせず、なぜか犬と一緒のばかり撮っていました。(3)はけっこう元気が出てきたころのシシーと、彼女がそのとき飼ってたワンちゃんです。また、(4)の絵はシシーとルドルフ皇太子が馬で遠出しているときのものですが、ここにいる黒い犬もシシーが飼ってたのだと思います。

シシーと犬2 シシーと犬3 シシーと犬4
(1) (2) (3)

シシーと犬5
(4)


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