オーストリア散策書棚 > No.16
前に戻る


ザルツブルク - 祝祭都市の光と影
line


ザルツブルク

出版元 音楽之友社 初版 1988年8月
著者 池内紀 体裁 B5版
ページ数 166ページ


目次

聖堂と城と宮殿 --- p.7
ココに幸アリキ/狼猊下/人工庭園/祝祭都市
ザルツブルク幻視行 --- p.57
特ニ記ベキ何事モナシ/コローレド大司教/ロドローン伯爵
/墓地について/肖像画
2人の旅人 --- p103
カラス/レオンハルト大司教/2人の旅人/郊外
ザルツブルク案内 --- p149


ひとこと


ザルツブルクが単なる田舎町から「北のローマ」に変身する転機を作った、ヴォルフ・デートリヒ大司教のことに、かなりのページを割いています。さらに、この町に生まれたモーツァルト、そしてモーツァルトを冷遇したおかげで意地悪扱いされたコロレド大司教などのエピソードも交えながら、著者は自分のとらえたザルツブルク像を親しみやすい文章で描写。決して難しい歴史を書いた本ではありません。ちょっと気分転換に読める感じの本です。最後の18ページにはザルツブルクの町の年表と市内の名所や建築物の説明も載っています。また巻頭にはザルツブルクの名所のあれこれが、22ページにわたる写真で紹介されています。



line

前に戻る