目次のタイトルだけをみると、ずいぶん仰々しい本のようですが、中を開くと面白いことがたくさん書いてあります。しかも、音楽の専門書と思いきや、その内容の大半は一般人から貴族や皇帝に至るウィーンの人々の日常生活に関することが主体になっています。音楽の歴史というよりも、人々の歴史における音楽を語っているという感じですね。もちろん、「ウィーンで活躍した外国出身の音楽家のリスト」とか、「民衆歌劇の歌の例(楽譜付き)」など、音楽に関する資料も豊富です。