本のカバーをなくしたので、上の写真は味も素気もない表紙になっていますが、実物なかなかいい本です。この本は、著者が1983年10月から1985年9月にかけてウィーン大学に派遣されたときに見聞した町のようすを書き綴ったものです。元々はNHKのドイツ語入門講座のテキスト向けとして書かれたものを1冊の本にまとめたのだとか。内容は、当時のウィーンの人々の暮らしやメンタリティー、そしてこの町の歴史を易しく親しみ易い文章で綴ったもので、とにかく気軽に読めるところがいいですね。旅行ガイドよりずっと詳しく、学術書よりずっとわかりやすく、しかも内容が濃い本なので、ウィーンに旅行する方があれば、ご出発の前に是非一度お読みください。
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