オーストリア散策書棚 > No.12
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ハプスブルク家
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ハプスブルク家

出版元 講談社 初版 1990年8月
著者 江村 洋 体裁 新書版
ページ数 247ページ


目次

序章 ハプスブルクの揺籃期 --- p.17
1. ヨーロッパの表舞台へ / 2. 新天地オーストリア

第1章 マクシミリアン1世 --- p39
1. ブルゴーニュ公国 / 2. 若きブルゴーニュ公 / 3. イタリアの動乱 / 4. ハプスブルクの結婚政策

第2章 カール5世とその時代 --- p.79
1.スペイン国王 / 2. 仏蘭西との対決 / 3. オスマントルコ / 4. プロテスタントの問題

第3章 ウィーンとマドリッド --- p.121
1. フィリップ2世/ 2. 30年戦争 / 3.オーストリアバロックの時代

第4章 マリア・テレジア帝 --- p.157
1. オーストリア継承戦争 / 2. 女帝の改革 / 3. 女帝の人となり / 4. 母としてのマリア・テレジア

第5章 会議は踊る --- p.191
1. 国家の従僕 / 2. ウィーン会議 / 3. フォアメルツ(3月前)

終章 民族主義の嵐の中で --- p.213
1. オーストリア=ハンガリー帝国 / 2. 帝国の崩壊


ひとこと


ハプスブルク家の歴史を初心者にもわかりやすく書いた本といえば、やっぱりこの本が最高でしょう。著者の江村教授が描くハプスブルク家の人々は、私たちの身近なところにいる人たちとほとんど距離がありません。ごく普通の感情をもちながら、帝国を治めるという大きな役目を担った人々が、どうやって時代を乗り越えたり時代に翻弄されたりしてきたかが、平易なことばで書かれています。しかも、ところどころにいろんなエピソードも書かれているので、読んでいて飽きることがありません。私は個人的にこの人の本の大ファンです。あと、同氏はこの本のほかにも「マリア=テレジアとその時代」や「中世最後の騎士 - マクシミリアン1世」など、個々のハプスブルク人に関する本も書いています。



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