オーストリア=ハンガリー帝国末期に、マヌケなボヘミアの兵士シュヴェイクが繰り広げる、愉快なドタバタ劇です。本の表紙の挿絵を見ても、どんな話なのか察しはつくと思いますが。著者はチェコの民衆作家、ハシェクです。この本は基本的に当時ボヘミアを傘下に納めていたオーストリアをおちょくった内容なのですが、あまり毒のないところが、ちょっとかわいいと思います。また、シュヴェクが本当にアホなのかどうか、わからなくなるところもたくさんあります。あと、第4巻の最後のほうを読んだとき、読者は思わず「やられた!」と思ってしまいます。なぜそうなるかは、読んでからのお楽しみです。第1巻から読まないとわかりませんので、ご注意ください!
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