オーストリア散策書棚 > No.05
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ハプスブルク一千年
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出版元 新潮社 初版 1998年4月
著者 中丸 明 体裁 B5版
ページ数 約310ページ


目次

第1章 1914年6月28日 − p.7
第2章 西ローマ帝国と神聖ローマ帝国 − p.28
第3章 ハプスブルク家とA・E・I・O・U − p.46
第4章 遊牧民が作った世界史 − p.79
第5章 ハプスブルク家の錬金術 − p.92
第6章 オスマンの脅威 − p.112
第7章 狂女王フワナ − p.131
第8章 ハプスブルク・スペインの誕生 − p.153
第9章 帝国の光と影 − p.176
第10章 三十年戦争の惨禍 − p.199
第11章 マリア・テレジアとその時代 − p.221
第12章 大革命となぽれお恩 − p.239
第13章 神聖ローマ帝国の終焉 − p.261
第14章 「うたたかの恋」の真相 − p.283
第15章 少し長いあとがき − p.304



ひとこと


オーストリア史の登場人物たちが名古屋弁を使っています。フリードリヒ3世などは土佐弁も話してますね。また、それぞれの面々がやることなすことは、わざと所帯じみた描写にしてあります。これ、読み手の評判はまちまちで、「中谷明 下品」というキーワードで検索すると、非難轟々の声がいっぱいでした。もちろん、少数派ながら「歴史上の人物が親しみ易くなってよい」とする人たちもいます。どうも本そのものよりも、読者の反応のほうが面白いですね。

私自身はこの本の内容に対して容認派です。ただ、オーストリアの歴史を考えると、名古屋弁より京都弁にしたほうがリアルだったと思います。また、土佐弁は腰抜けのフリードリヒ3世じゃなく、勇敢な遊牧民族のほうに話させたほうがホントらしくなるかと。



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