世紀末の欧州で随一の美貌といわれたオーストリア皇后エリザベトの生涯を、読み易くて肩の凝らない文章でつづった1冊。566ページはちょっと長いけれど、シシーのファンならあっという間に読んでしまうでしょう。でも、仕事に没頭する夫フランツ=ヨーゼフ、口うるさい姑のゾフィー、ちょっと遊び人の息子ルドルフ、シシーお母さんと仲良しの娘マリー=ヴァレリーなどの話しを読んでいると、今も昔も、そして平民も皇族も、そんなに変わらないものだと感じてしまいます。